五番街(池袋)

思い立って1980年代のニューウェイブとパンク、そしてその頃のレコード屋について書いていてみました。東京限定ですが同じ店に通ってた人が何か思い出してもらえるといいな。


所謂ニューミュージックを聞くのが大人だぜ!と思っていた小学6年生の頃、たまにレコードを買ってもらっていた店が池袋東武デパートの9階か10階にあったこの店。
この店は当時のデパート内ショップとしては珍しく結構なスペースを輸入盤と日本の自主制作盤に割いてあったが、なんだかその一角は子供が近寄っては行けないような雰囲気だった。だってノイズ系のレコードも結構置いてあったから、ちょっと覗いてみたヤツが運の悪い事にCOME ORGANIZATIONの妊婦解剖図みたいなジャケだった(笑)なんてこともあり…小学生がそこにいると補導されるかと思ったりして。
その後高校生でニューウェイヴと和洋ハードコアパンクにハマると通学に池袋駅を利用していたこともあって、国内版LPの予約買いと日本の自主制作版を買う店として随分利用させてもらいました。特に自主制作盤は旧譜・新譜とも品揃えが充実していて「DOLL」の結構昔のバックナンバーのレコードレビュー欄に載ってたヤツまで置いてあったので重宝した店です。
【こんなのを買った】
空手バカボンバカボンのすすめ(ナゴムレコード1983.9)

生まれて初めて買った自主制作盤。全くの予備知識なしでバンド名とジャケ買いでした。最初のコントで買わなきゃ良かったと一瞬思ったがA2「おおもうけバカボン」で『今までこんな馬鹿馬鹿しい曲聞いた事ない!』という不思議な感動を覚えたもんです。まさかその後30年近くも大槻ケンヂの音楽と文章に触れ続ける事になろうとは…ジャケがまついなつき画というのも時代だね… 日本の自主制作盤を聞き始めるきっかけの一枚ですな。
AUTO-MOD/LAST PUNK HERO(テレグラフ1982.10)

タイトルからしてパンクを期待して買ったらペナペナなギターとリズムボックスという予想外の音でがっかりした記憶が。しかし聞くたびにジュネさんのねちっこいボーカルとリズムボックスのニューウェーヴ感に馴染んできてよく聞きました。歌詞が実にロックな感じでこのシングルからは後のポジパン展開はちょっと意外。